フレイル予防に役立つ運動

レジスタンス運動


①スクワット

大腿四頭筋(太ももの前面)のトレーニングです。

太もも、お尻、足の付け根を意識して行いましょう。

バランスを意識することによって、体幹も鍛えることができます。

目標は、10~15回を1~3セット。

方法

脚は肩幅よりやや広めに開き、つま先はやや外側に向け、足裏全体に体重をかけます。

背筋を伸ばし、腕は肩の高さで前に伸ばしましょう。

 

上体の姿勢を保ったまま、太ももが床と平行になるまで3秒かけてゆっくり曲げましょう。

曲げたらまた3秒かけて、もとの姿勢に戻りましょう。

ポイント

膝を曲げたときは、つま先より膝が前にでないようにすることがポイントです。



②ヒップリフト

大殿筋(お尻の筋肉)を鍛えます。

お尻を引き締めることによって、括約筋も強化され、失禁予防に効果的です。

目標は、10~15回を1~3セット。

方法

床に膝を立てて、仰向けになります。両手で床を押さえて構えます。

 

両足に力を入れて、お尻を締めながら腰を上げて、アーチを作る動作を行います。

3秒かけて腰をあげて、3秒かけて元の姿勢に戻ります。

ポイント

筋肉トレーニングの効果は、始めてから2~3ヶ月後に効果が現れてきます。

あきらめずにじっくり行っていくことが大切です。

週に3回、継続しましょう!



③クランチ

腹筋を鍛えます。

腹筋が弱いと、立っていても、座っていても、姿勢を保つことができません。

高齢になって前かがみの姿勢になってしまうのは、腹筋と背筋が弱いためです。

目標は、10~15回を1~3セット。

方法

床に膝を立てて、仰向けになります。

手のひらは下に向けて、ももの前に置きます。こうすることで、腰の負担が減らせます。

 

腰を床に押しつけるようにして、腹筋に軽く力を入れます。

両手でももの前面をすりながら、上体をゆっくり持ち上げます。このとき、ゆっくりと息を吐きます。

肩甲骨が床から離れたら、一呼吸おいて両手でももをすりながら、ゆっくりスタートの姿勢に戻しましょう。

ポイント

トレーニングは、慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。

トレーニングに慣れてしまうと、筋力が向上しなくなってきます。



④バードドッグ

脊柱起立筋(背中の筋肉)を鍛えましょう。一緒に体幹部も鍛えることができます。

美しい姿勢の維持や肩こりの改善が期待できます。

目標は、左右各10~15回を1~3セット。

方法

両腕を肩幅に開いて、手のひらを床に付けます。

両脚は腰幅に開いて、床に対して垂直になるように膝をつきましょう。

 

頭、肩、腰の位置を一定に保って、ゆっくりと片手を床から持ち上げ、斜め前方に伸ばします。

同時に手と反対側の脚をゆっくりと床から持ち上げて、斜め後方に伸ばします。

一呼吸置いてから、腕と脚をゆっくりスタートの姿勢に戻しましょう。

左右変えて、交互に行います。

ポイント

筋肉トレーニングの時は、呼吸が大切です。息を止めず、力を入れるときは息を吐くイメージで行いましょう。